セキュリティ関連法規 (全33問中6問目)

No.6

情報の取扱いに関する不適切な行為a〜cのうち,不正アクセス禁止法で定められている禁止行為に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。

  1. オフィス内で拾った手帳に記載されていた他人の利用者IDとパスワードを無断で使って,自社のサーバにネットワークを介してログインし,格納されていた人事評価情報を閲覧した。
  2. 同僚が席を離れたときに,同僚のPCの画面に表示されていた,自分にはアクセスする権限のない人事評価情報を閲覧した。
  3. 部門の保管庫に保管されていた人事評価情報が入ったUSBメモリを上司に無断で持ち出し,自分のPCで人事評価情報を閲覧した。
  • a
  • a,b
  • a,b,c
  • a,c

分類

ストラテジ系 » 法務 » セキュリティ関連法規

正解

解説

不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為やそれを助長する行為を禁止する法律です。不正アクセス行為とは、①アクセス制御機能を有するコンピュータに、②ネットワークを通じてアクセスし、③本人や管理者の承諾なく他人の認証情報を入力し、④アクセス制御によって制限されている機能を利用可能にする、という4つの要件を満たすものです。

不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
  • 不正アクセス行為そのもの(3条)
  • 業務その他正当な理由がある場合を除いて、第三者に他人の認証情報を提供する行為(5条)
  • 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を取得する行為(4条)
  • 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を保管する行為(6条)
  • 管理者になりすまし、または管理者であると誤認させて認証情報の提供を要求する行為(7条)
  1. 正しい。ネットワークを介してアクセスし、他人のIDとパスワードを使って、制限されている情報にアクセスしたので不正アクセス行為に該当します。
  2. 誤り。他人のID・パスワードを使って利用可能にしたわけではなく、閲覧したのが他人の認証情報ということでもないので、不正アクセス行為には該当しません。
  3. 誤り。USBメモリはネットワークに接続されておらず、またアクセス制御がされてないので不正アクセス行為には該当しません。社内データの持ち出しは刑法の窃盗罪に当たることがあります。
不正アクセス禁止法の禁止行為は「a」だけなので、正解は「ア」となります。
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