経営戦略手法 (全59問中2問目)

No.2

プロダクトポートフォリオマネジメントは,企業の経営資源を最適配分するために使用する手法であり,製品やサービスの市場成長率と市場におけるシェアから,その戦略的な位置付けを四つの領域に分類する。市場シェアは低いが急成長市場にあり,将来の成長のために多くの資金投入が必要となる領域はどれか。
  • 金のなる木
  • 花形
  • 負け犬
  • 問題児

分類

ストラテジ系 » 経営戦略マネジメント » 経営戦略手法

正解

解説

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)は、縦軸と横軸に「市場成長率」と「市場占有率」を設定したマトリックス図を4つの象限に区分し、製品の市場における位置付けを分析して資源配分を検討する手法です。
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4つの象限は、市場内の位置付けから以下のような名称で呼ばれています。
花形(star) … [成長率:高、占有率:高]
占有率・成長率ともに高く、資金の流入も大きいが、成長に伴い占有率の維持には多額の資金の投入を必要とする分野
金のなる木(cash cow) … [成長率:低、占有率:高]
市場の成長がないため追加の投資が必要ではなく、市場占有率の高さから安定した資金・利益の流入が見込める分野
問題児(problem child) … [成長率:高、占有率:低]
成長率は高いが占有率は低いので、花形製品とするためには多額の投資が必要になる。投資が失敗し、そのまま成長率が下がれば負け犬になってしまうため、慎重な対応を必要とする分野
負け犬(dog) … [成長率:低、占有率:低]
成長率・占有率がともに低く、新たな投資による利益の増加も見込めないため市場からの撤退を検討するべき分野
市場シェア(占有率)が低く、市場成長率が高い領域は「問題児」です。したがって「エ」が正解です。
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