内部統制(全45問中7問目)

ITガバナンスに関する次の記述中のaに入れる,最も適切な字句はどれか。

aは,現在及び将来のITの利用についての評価とIT利用が事業の目的に合致することを確実にする役割がある。

出典:令和3年春期 問49

  • 株主
  • 監査人
  • 経営者
  • 情報システム責任者
正解 問題へ
分野:マネジメント系
中分類:システム監査
小分類:内部統制
解説
ITガバナンス(IT Governance)とは、経営陣がステークホルダのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定及び実現に必要となる組織能力です。ITを用いた企業統治という意味があります。ITガバナンスの構築と推進は経営者の責務であり、経営目標を達成するための情報システム戦略の策定、組織規模でのIT利活用の推進などがITガバナンスの活動に該当します。

ITガバナンスについてのJIS規格であるJIS Q 38500:2015では、ITガバナンスにおける経営者の職務として次の3つを挙げています。
  1. 現在及び将来のIT利用について評価する。
  2. IT利用が事業の目的を合致することを確実にするために計画及び方針の準備及び実施を指示する。
  3. 方針への適合及び計画の実績をモニターする。
したがって、aには「経営者」が当てはまります。

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