離散数学(全36問中4問目)

パスワードの解読方法の一つとして,全ての文字の組合せを試みる総当たり攻撃がある。"A"から"Z"の26種類の文字を使用できるパスワードにおいて,文字数を4文字から6文字に増やすと,総当たり攻撃でパスワードを解読するための最大の試行回数は何倍になるか。

出典:令和元年秋期 問80

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分野:テクノロジ系
中分類:基礎理論
小分類:離散数学
解説
総当たり攻撃は、特定の文字数および文字種で設定される可能性のある組合せのすべてを試すことでパスワードの特定を試みる攻撃手法です。総当たり攻撃では最後の1回で一致したときに最大の試行回数となるので、最大の試行回数は設定可能なパスワードの総数と一致します。

"0"から"9"の数字を使用する4桁のパスワードの総数が「10×10×10×10=10,000=104個」であるのと同様の考え方で、"A"から"Z"の26種類の文字を使用できる4文字のパスワードの総数は「26×26×26×26=264個」、26種類の6文字では「266個」になります。

設問では、文字数を4文字から6文字に増やしたときに試行回数が何倍になるかが問われているので、266を264で割って答えを求めます。

 266÷264=262=676倍

したがって「エ」が正解です。

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