平成21年春期試験問題 問46

公開鍵暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  • AESは,NISTが公募した公開鍵暗号方式である。
  • RSAは,素因数分解の計算の困難さを利用した公開鍵暗号方式である。
  • 公開鍵暗号方式に参加する利用者の数が増えると鍵の配送が煩雑になる。
  • 通信文の内容の秘匿に公開鍵暗号方式を使用する場合は,受信者の復号鍵を公開する。
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策・実装技術
解説
公開鍵暗号方式は、暗号化と復号に異なる鍵を使用する暗号方式です。暗号化鍵は誰もが使用できるように公開しておき(公開鍵)、復号鍵は受信者が厳重に管理します(秘密鍵)。
暗号化鍵と復号鍵は一対のペアとして生成され、1つの暗号化鍵で暗号化されたデータは、その鍵のペアである復号鍵でしか元のデータに戻せないため、復号を行えるのは正当な受信者のみであることが保証されています。
  • AES(Advanced Encryption Standard)は、アメリカ合衆国の次世代暗号方式として規格化された共通鍵暗号方式です。
  • 正しい。RSA(Rivest Shamir Adleman)は、桁数が大きい合成数の素因数分解が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号の1つです。
  • 共通鍵暗号方式の特徴です。公開鍵暗号方式では鍵を配送する必要がありません。
  • 復号鍵は秘密鍵として受信者が秘匿にしておきます。公開するのは暗号鍵のほうです。

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