平成21年春期試験問題 問9

スタンドアロンで使用しているPC上のデータベースを処理するのに,順次アクセスを伴う処理に時間がかかるようになった。データ件数はほとんど変わっていないとき,原因として考えられるものはどれか。

  • 削除済みのデータなど,無駄なレコードを読んでいる。
  • データの追加・削除が繰り返され,データベースファイルの記録領域が断片化している。
  • データベースの空き領域が増加してアクセス時間が長くなっている。
  • ハードウェアの劣化によって,磁気ディスクと処理装置間のデータ転送速度が低下している。
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分野:テクノロジ系
中分類:コンピュータ構成要素
小分類:メモリ
解説
コンピュータの磁気ディスク装置では、常に様々なサイズのデータが書き込まれたり削除されたりしています。特にデータベースではデータを細かな単位で扱うため、長時間の使用により本来連続した領域に保存されるべきデータがディスク装置のあちこちに保存される状態になってしまいます。(データの断片化)
この状態をフラグメンテーションといい、順次アクセスの場合でも磁気ディスク装置の針の移動が何度も必要になるため、読込みに時間がかかるようになります。

フラグテンテーション状態になった場合には、OSの機能の1つであるディスクデフラグを行いディスク上のデータを再配置することで、アクセス速度の改善を図ることができます。
  • 無駄なレコードが読みこまれることはありません。
  • 正しい。
  • 空き領域の増加は順次アクセスの速度に影響しません。
  • ハードウェアの劣化であればデータベース処理だけでなくすべての処理の時間が増大するはずです。

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