平成23年特別試験問題 問18

A社の3年間の業績推移を示すグラフに関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。

 売上高に対する,売上原価の比率は a 傾向,販売費及び一般管理費の比率は b 傾向である。
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分野:ストラテジ系
中分類:企業活動
小分類:業務分析・データ利活用
解説
まずは年度ごとに「売上高に対する,売上原価の比率(売上原価率)」を求めます(計算過程で単位の"億円"は省略しています)。

[2007年度]
売上高 100、売上原価 60 なので、60/100=0.6
[2008年度]
売上高 130、売上原価 70 なので、70/130≒0.54
[2009年度]
売上高 160、売上原価 80 なので、80/160=0.5

年が経過するごとに、売上原価の比率は減少傾向であることがわかります。

次に「販売費及び一般管理費の比率」ですが、こちらの方は、

 営業利益=売上高-売上原価-販売費及び一般管理費

であることを知っていれば、これを応用して求めることができます。

上記の計算結果から、年を経過するごとに売上原価率は減少していることがわかっています。したがって、もし販売費及び一般管理費の比率が一定であれば、上記の式の結果から営業利益率は増加していくはずです。

しかし、グラフを見ると営業利益率は年々減少しています。これはつまり、販売費及び一般管理費率の増加が、売上原価率の減少を上回っているためと解釈できます。

これらのことから「販売費及び一般管理費の比率」は増加傾向であるとわかります。

a = 減少b = 増加

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