情報セキュリティ対策・実装技術 (全209問中33問目)

No.33

通信プロトコルとしてTCP/IPを用いるVPNには,インターネットを使用するインターネットVPNや通信事業者の独自ネットワークを使用するIP-VPNなどがある。インターネットVPNではできないが,IP-VPNではできることはどれか。
  • IP電話を用いた音声通話
  • 帯域幅などの通信品質の保証
  • 盗聴,改ざんの防止
  • 動画の配信

分類

テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術

正解

解説

VPN(Virtual Private Network)は、IP-VPNとインターネットVPNに大別できます。
IP-VPN
一般のインターネット網ではなく通信業者が用意した閉域IPネットワークを使用してVPNを構築する方式。構築コストが高いが、盗聴や改ざんのリスクが低く、混雑の影響を受けにくい。使用可能なプロトコルがIPに限られる。
インターネットVPN
セキュリティプロトコルであるIPsecやSSL/TLSの機能を使用して一般のインターネット網上にVPNを構築する方式。構築コストは安いが、盗聴や改ざんのリスクは増加する。
インターネットVPNと比較したときのIP-VPNの特長として、回線の稼働率や通信速度についてのSLAが用意され通信品質が保証されるという点があります。インターネットVPNは多くの人が利用するインターネット回線を利用するので帯域保証はありません。IP電話、盗聴・改ざん防止、動画配信はどちらのサービスでもできますが、通信品質の保証を得るにはIP-VPNを選択する必要があります。

したがって「イ」が正解です。
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