内部統制(全43問中1問目)

内部統制において,不正防止を目的とした職務分掌に関する事例として,最も適切なものはどれか。

出典:令和5年春期 問50

  • 申請者は自身の申請を承認できないようにする。
  • 申請部署と承認部署の役員を兼務させる。
  • 一つの業務を複数の担当者が手分けして行う。
  • 一つの業務を複数の部署で分散して行う。
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分野:マネジメント系
中分類:システム監査
小分類:内部統制
解説
職務分掌とは、不正や間違いが発生するリスクを減らし、業務が正しく行われるように各担当者の職責と権限を適切に分離することです。業務の担当者と承認者を分ける、特定の者だけにしかできない業務を作らないなど、それぞれの担当者間で適切に相互牽制を働かせることが、内部不正が起こりにくい組織体制につながります。
  • 正しい。申請者自身が承認できる状況では不正を起こす隙があります。職務を分けることで、内部不正の機会を無くしているので適切な職務分掌の事例です。
  • 申請とその承認という相対する業務の責任を1人の者に持たせるのは、権限や職責を分担させるという職務分掌の意義から言って不適切です。
  • 職務分掌は、1つの業務を分担して行うように割り振ることではありません。
  • 職務分掌は、1つの業務を分担して行うように割り振ることではありません。1つの業務を複数の部署で行う運用は、責任の所在が不明確になるので適切とは言えません。

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