マルチメディア応用(全10問中7問目)

ペイント系ソフトウェアで用いられ,グラフィックスをピクセルと呼ばれる点の集まりとして扱う方法であるラスターグラフィックスの説明のうち,適切なものはどれか。

出典:平成25年秋期 問61

  • CADで広く用いられている。
  • 色の種類や明るさが,ピクセルごとに調節できる。
  • 解像度の高低にかかわらずファイル容量は一定である。
  • 拡大しても図形の縁などにジャギー(ギザギザ)が生じない。
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分野:テクノロジ系
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア応用
解説
ラスターグラフィックスは、ベクターグラフィックスとともにコンピュータグラフィックの代表的な記録形式です。

それぞれの特徴は次の通りです。
ラスター形式
画像をそれぞれに色情報をもつピクセル(ドット)の集まりとして表現する形式。代表的なファイルフォーマットとしてはBMP,GIF,JPEG,PNGなどがあり、主にWindowsのペイントやAdobe Photoshopなどのペイント系ソフトウェアで扱う。
写真などの複雑な画像を記録するのに向いているが、サイズの拡大縮小を行うと画像の劣化が生じてしまう。ピクセルの数だけデータサイズが増えるのでベクター形式と比較していデータサイズが大きい。
ベクター形式
図形を構成する線の座標,太さ,色,囲まれた面の色、および曲線の曲がり方などを数値で記録し、これらの描画情報の組合せとして画像を表現する形式。代表的なファイルフォーマットとしてはSVG,AI,DXFなどがあり、主にCADやAdobe Illustratorなどのドロー系ソフトウェアで扱う。
サイズを拡大・縮小しても画像の劣化が生じず、ラスター形式よりもデータサイズが小さいという特徴がある。
これらの特徴をもとに記述を検証すると、
  • CADで用いられるのはベクターグラフィックスです。
  • 正しい。ラスター形式はピクセルごとに色情報を持っているので1ピクセルごとの調整を行うことができます。
  • 解像度を高くすると面積あたりのピクセル数が増えるので同じ画像サイズでもファイル容量は増加します。
  • ベクターグラフィックスの説明です。ラスターグラフィックスではサイズの拡大・縮小によって画像の劣化が生じます。

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