開発プロセス・手法(全40問中4問目)

XP(エクストリームプログラミング)の説明として,最も適切なものはどれか。

出典:令和4年春期 問38

  • テストプログラムを先に作成し,そのテストに合格するようにコードを記述する開発手法のことである。
  • 一つのプログラムを2人のプログラマが,1台のコンピュータに向かって共同で開発する方法のことである。
  • プログラムの振る舞いを変えずに,プログラムの内部構造を改善することである。
  • 要求の変化に対応した高品質のソフトウェアを短いサイクルでリリースする,アジャイル開発のアプローチの一つである。
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分野:マネジメント系
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
解説
エクストリームプログラミング(XP:eXtreme Programming)は、1990年代後半、ケント・ベック氏らによって提唱されたソフトウェア開発手法でアジャイルソフトウェア開発と称される一連の手法の先駆けとなったものです。「プログラマーは人間である」という思想のもと、叩き台となるプログラムを早期に開発し、短いサイクルで頻繁にテストとリリースを繰り返すことで、顧客の要求への対応力と生産性を高め、リスクを軽減することを目的としています。

XPでは、ソフトウェア開発に有益である要素を4つのカテゴリ、19のプラクティスとして定義しています。
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  • プロダクトコードと並行してテストコードを書き、小まめに実行して結果を見ながら開発するというテストファーストで進めることをテスト駆動開発(TDD)といいます。テスト駆動開発は、XPのプラクティスの1つです。
  • ペアプログラミングは、二人一組で実装を行い、一人が実際のコードをコンピュータに打ち込み、もう一人はそれをチェックしながら補佐するという役割を随時交代しながら作業を進めることです。ペアプログラミングは、XPのプラクティスの1つです。
  • 外部から見た時の振る舞いを変えずに、ソフトウェアの内部構造を改善することをリファクタリングといいます。リファクタリングは、XPのプラクティスの1つです。
  • 正しい。XP(エクストリームプログラミング)は、アジャイル開発の方法論の一つです。

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