平成21年春期試験問題 問11

集中処理システムと比較した場合の分散処理システムの特徴として,適切なものはどれか。

  • 一部の装置の故障がシステム全体の停止につながることが多い。
  • 機能の拡張や業務量の増大に対応したシステムの拡張が困難である。
  • 機密保護やセキュリティの確保が容易である。
  • システム全体を効率よく運用するための運用管理が複雑になることが多い。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの構成
解説
集中処理システムと分散処理システムを比較すると次のようになります。
集中処理システム
1台のホストコンピュータにデータやプログラムなどの情報資源を集中させ処理を1ヶ所で行うシステム構成。
[メリット]
・データを一元管理するため、機密保護やセキュリティ対策が容易になる。
・データの一貫性の維持管理がしやすい。
[デメリット]
・ホストコンピュータのダウンが基幹業務のストップにつながってしまう。
・処理の集中によって遅延が起こりやすい。
・ユーザからの変更要求に応じにくい。
分散処理システム
複数のコンピュータにデータや処理を分散させるシステム構成。クライアントサーバシステムのように階層型に分散する垂直分散、プリントサーバやファイルサーバのように機能別に並列に配置する水平分散がある。
[メリット]
・障害発生の影響を局所化できる。
・機能ごとに性能向上や機能追加を行いやすい。
・負荷の状況に応じてシステム構成を柔軟に変化させることができる。
[デメリット]
・機密保護やセキュリティを保つのが難しい。
・障害発生の原因究明が難しい。
・運用管理が複雑になりがち。
これらの特徴を踏まえると、
  • 集中処理システムの特徴です。
  • 集中処理システムの特徴です。
  • 集中処理システムの特徴です。
  • 正しい。分散処理システムの特徴です。

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