平成22年春期試験問題 問77

2台の処理装置が直列に接続されているシステムがある。両方の処理装置が正常に動作していないとシステムは稼働しない。両方の処理装置の故障の発生は独立しており,稼働率が等しい場合の,処理装置の稼働率とシステムの稼働率の関係を表わすグラフはどれか。ここで,破線は処理装置の稼働率とシステムの稼働率が等しい場合を表わす。

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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
解説
稼働率が等しい2台が直列に接続されているので1台の稼働率を R をすると システムの稼働率はR2で求めることができます。この式に2つの仮定の稼働率(0.3 と 0.8)を当てはめて考えてみましょう。今回はこの仮定値ですが0.5を境に高い値と低い値であれば何でも構いません。

[装置の稼働率が0.3の場合]
 0.3×0.3=0.09 (0.3よりも低い)

[装置の稼働率が0.8の場合]
 0.8×0.8=0.64 (0.8よりも低い)

上の計算の結果から問題文のようなシステム構成の場合、システム全体の稼働率は単体の稼働率より常に低くなると考えることができます。選択肢を見てみると、このような数値の変化を表わしているのは「イ」のグラフだけなのでこれが正解となります。

ちなみに接続が直列でなく並列(どちらか一方が故障してもシステム全体は処理を続行できる構成)の場合は、「ア」のグラフが表す関係になります。

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