平成25年秋期試験問題 問100

問97~100は、中問Dの問題文を読んでから回答してください。
問100解説へ
A図書館では,書籍の他に雑誌も閲覧に供している。ただし,貸出しは行っていない。雑誌を購入する予算は限られているので,Bさんは,利用者によく読まれている雑誌を優先的に購入したいと考えている。そこで,新システムで導入を検討しているRFIDを使ってデータを取得し,そのデータを利用することで雑誌の入替え時の参考にできないかを調査した。
 雑誌は,雑誌を載せる棚をもつラック(以下,雑誌ラックという)に置かれている。RFIDを用いた市販システムを調べた結果,雑誌にシート状に加工したRFIDを貼り,棚の一つ一つにRFID読取装置を設置することで,棚から取り出した時刻,棚に戻した時刻を記録できることが分かった。
 この仕組みを用いて取得したデータから得ることのできる情報として,適切なものはどれか。

  • 雑誌ごとに,雑誌ラックの棚から取り出された回数と取り出されていた時間を取得できる。
  • 雑誌ごとに,雑誌ラックの棚から取り出された回数と取り出されていた平均時間を,利用者の年代ごとに取得できる。
  • 雑誌ごとに,雑誌ラックの棚から取り出された回数を,曜日ごと,利用者の性別ごとに取得できる。
  • 同一人物がある雑誌を複数回取り出した場合の重複を排除し,雑誌ごとに,雑誌ラックの棚から取り出した人数を取得できる。
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ストラテジ系
解説
雑誌の貸出は行っていないため、利用者カードの提示なしで雑誌の閲覧が行われていることになります。利用者カードの提示がないので、棚に設置されたRFIDと雑誌に貼付されたRFIDの組合せからは利用者情報の取得が不可能です。

したがって選択肢の中で利用者情報の取得に関する記述がない「ア」だけが適切となります。市販システムを用いて「棚に戻した時刻-棚から取り出した時刻」を計算することで取り出されていた時間が取得できます。

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