令和7年試験問題 問4
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投資の優先度などの経営の戦略を策定するために,経済価値,希少性,模倣困難性及び組織の四つの要素で評価することによって,自社のもつ資源を分析する手法として,最も適切なものはどれか。
- 4P
- PPM
- SWOT分析
- VRIO分析
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解説
- 4Pは、企業が商品やサービスを市場に提供する際に重要となる4つの要素、Product(製品)、Price(価格)、Place(立地・流通)、Promotion(宣伝・販売促進)の頭文字を取ったマーケティングの基本的な枠組みです。
- Products Portfolio Managementの略。市場成長率と市場占有率の2軸からなるマトリックスを用いて、自社の製品や事業を4つの象限(花形、金のなる木、問題児、負け犬)に分類し、それぞれの現状を分析することで、経営資源の最適配分や今後の戦略立案に役立てる手法です。
- SWOT分析は、企業内外の要因を、S(Strength:強み)、W(Weakness:弱み・弱点)、O(Opportunity:機会)、T(Threat:脅威)の4つに分類することで、企業の置かれている経営環境を分析する手法です。
- 正しい。VRIO分析(ブリオ分析)は、企業の経営資源である人、モノ、カネ、情報、知的財産等を、Value(経済的価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)の4つの視点で評価し、強みと弱みの質や競争優位性を評価・分析するフレームワークです。
自社の経営資源がV・R・I・Oの4つの視点に該当するかどうかを「YES/NO」で評価し、全て「YES」と判断された経営資源は、持続的な競争優位を築ける真の強みと位置づけられます。一方で、いずれかで「NO」と評価された資源は、改善の余地があるものとして経営戦略に反映します。
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