令和7年試験問題 問56

Bluetoothに追加された仕様の一つであり,省電力性に優れているので,IoTシステムを長期間運用でき,送受信デバイス間の距離を知ることにも使われているものはどれか。

  • BLE
  • IrDA
  • NFC
  • PLC
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
解説
  • 正しい。BLE(Bluetooth Low Energy)は、無線通信規格Bluetoothの一部で、"Low Energy"の名前のとおり低消費電力に特化した通信モードのことです。通信速度は低速ながら、ボタン電池1個で数カ月から数年間の連続稼働ができるほど省電力性に優れ、低コストであることからIoTネットワークでの活用が期待されています。最大通信距離は選択する速度によって異なり10m~400m程度です。
  • Infrared Data Associationの略。赤外線を使って30cm~2m程度の近距離で無線通信を行う技術です。2025年現在、無線通信の主役は電波となっており利用場面は減っていますが、当時は携帯情報端末(PDA)同士やノートPCとの間の通信、携帯電話(ガラケー)でアドレス帳や画像のデータ交換に使用されていました。
  • Near Field Communicationの略。非接触型ICカードの技術に基づいて開発されたもので、数センチ~20cm以内の極近距離で無線通信を行う技術です。電子マネー・モバイル決済、交通系ICカード、スマートフォン同士のデータ交換などに使用されています。オランダのフィリップスと日本のソニーにより共同開発された規格です。
  • Power Line Communicationsの略。電力線を通信回線としても利用する技術です。通信信号と電力を異なる周波数帯で多重化した合成信号を1本のケーブルで送り、受信側ではコンセントに接続したアダプタで信号を分離する仕組みです。

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