令和8年度試験問題 問17
問17解説へ
AIを利活用する上で留意すべき事項として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- AIの意図しない動作によって,人間の生命や身体などに危害を及ぼす可能性
- AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性
- AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性
- a,b
- a,b,c
- a,c
- b,c
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解説
総務省が策定した「AI利活用ガイドライン」では、利用者・事業者・データ提供者が、AIを安全かつ適正に活用するための原則として次の10項目を掲げています(※定義は要約)。
- 適正利用の原則
- 人間との役割分担の下で、適切な範囲と方法で利用する
- 適正学習の原則
- 学習データの品質に配慮する
- 連携の原則
- システム間連携とネットワーク化によるリスクに留意する
- 安全の原則
- 人の生命・身体・財産への危害を防止する
- セキュリティの原則
- 不正アクセスや漏えい防止などの対策を講じる
- プライバシーの原則
- 個人情報やプライバシーの保護に配慮する
- 尊厳・自律の原則
- 人間の尊厳と自律を尊重する
- 公平性の原則
- バイアスや差別の発生を防ぐ
- 透明性の原則
- 判断過程の検証可能性と説明可能性を確保する
- アカウンタビリティの原則
- 利用結果について説明責任を果たす
- 適切。AIは自律的に判断・制御を行う場合があり、設計上の不備や想定外の入力により誤動作をする可能性があります。AIの判断に基づいて人間が誤った意思決定を行う、AIの誤った判断がアクチュエーターを通じて実際の動作に反映されるなどして、身体や財産に重大な危害を及ぼすおそれがあるため、留意すべき事項となります(安全の原則)。
- 適切。AIの判断は学習時のデータによって決定づけられることがあり、学習データやアルゴリズムに偏りがある場合、AIの判断に社会的なバイアス等が生じることがあります。これにより、特定の性別・人種・年齢などに対して不公平・差別的な結果を出すおそれがあるため、留意すべき事項となります(公平性の原則)。
- 適切。AIの学習に個人情報や行動履歴などのパーソナルデータを利用する場合は、収集・前処理・提供等の各段階において、個人のプライバシーが侵害されないように配慮する必要があります。特に、AIの判断として本人の同意なくパーソナルデータが提供されることがないよう、適切な措置を講じることが重要です(プライバシーの原則)。
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