平成28年春期試験問題 問31

事業コストを低減する方策として"範囲の経済"を追求する方法や"規模の経済"を追求する方法などがある。範囲の経済の追求に基づくコスト低減策として,適切なものはどれか。

  • 共通の基盤技術を利用して複数の事業を行う。
  • 継続的な業務改善を行う。
  • 工場での生産量を拡大する。
  • 同一製品を複数の工場で生産する。
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分野:ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:経営戦略手法
解説
"範囲の経済"と"規模の経済"は、経済学の用語で事業規模や事業展開の変化によって生じる経済効果を表します。
範囲の経済
企業が複数の事業活動を同時に営むことによって、設備などの経営資源の共有が可能になり、それを有効に利用することで,それぞれの事業を独立に行っているときよりもコストが相対的に低下する傾向のこと。
規模の経済
生産量が増加するほど1個当たりの生産に要する費用が減少し、利益率が高まる傾向のこと。別名スケールメリットと呼ばれます。
  • 正しい。範囲の経済に該当します。
  • 範囲の経済とは関係がありません。
  • 規模の経済に該当します。
  • 2つの工場で生産の行う場合は、1つの工場の場合よりも固定費や管理費の面でコスト増になります。このように生産量が拡大してしまったために発生するコスト増を"規模の不経済"といいます。

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