ITパスポート試験 用語辞典

えすえるおー
SLO
ver6.3
【Service Level Objective】
SLOは、主にSaaSやクラウドサービスにおいて、提供すべき品質や性能に関する具体的な目標値を指す。サービスレベル目標とも呼ばれる。SLOは、サービス提供者と利用者の間で合意された『どの程度のサービスを提供するか』という基準であり、信頼性や可用性、応答時間といった項目について数値で定義されることが多い。

SLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)やSLI(Service Level Indicator:サービスレベル指標)と以下のような密接な関連がある。
  • SLI:サービスの性能を測定して得られた数値で表される指標。実際に利用されているサービスが、現時点でどの程度の性能を有しているかを示す
  • SLO:提供されるサービスが目指している品質目標。測定されたSLIは、SLOで設定された目標値を満たしているかを確認するために用いられる
  • SLA:サービス提供企業と顧客との間で結ばれる契約で、どの程度の水準のサービスを提供するかについて、SLOによって明確に定義される
SLAはSLOに基づいて契約として取り決められるものであり、違反が発生した場合には、契約上のペナルティが科されることもある。SLIで測定された数値がSLOを下回っている場合には、SLA違反とみなされることになるため、その際にはペナルティを科すか、改善策を講じるかを判断することになる。

SLOは、利用者にとってはサービス品質の目安となり、提供者にとっては運用や改善の指針となる、重要な要素である。適切に定義されたSLOは、サービスの信頼性や透明性を高めるうえで大きな役割を果たす。
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別名:
サービスレベル目標
分野:
分野 :マネジメント系
中分類:サービスマネジメント
小分類:サービスマネジメント
重要度:

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