ITパスポート試験 用語辞典

わいまっくす
WiMAX
ver6.3
【Worldwide Interoperability for Microwave Access】
広範囲にインターネット接続を提供する無線通信技術である。携帯電話の基地局のような設備から電波を発信し、それを受信機で受信することにより、光回線のような有線接続がない場所においてもインターネット接続を可能にする。主に都市部やその周辺地域、または固定回線の敷設が困難な地域などで利用されている。

WiMAXはIEEE 802.16という標準規格に基づいており、固定ブロードバンド接続の規格であるWiMAX Fixed(IEEE 802.16d)と、モバイル通信の規格であるWiMAX Mobile(IEEE 802.16e)などがある。

WiMAXの特徴およびデメリットは、以下のとおりである。
高速通信が可能
2.5GHz帯の高周波数帯電波を利用し、最大で数十Mbpsの高速通信が可能である。情報量の多い動画やオンラインゲーム、大容量データのスムーズなダウンロードに適している
通信設備の設置が比較的容易
光ファイバーのような有線設備を大規模に敷設する必要がないため、整備にかかるコストを比較的低く抑えることができる(基地局設備に関する初期投資は必要)。その結果、短期間でのサービス提供が可能となる
柔軟なネットワーク設計が可能
無線であるため、ユーザー数の増加やトラフィックの増加に柔軟に対応することができる
課題は安定性
障害物にぶつかると反射や減衰を起こし、他の電波との干渉が生じやすい。そのため、電波品質が低下し、安定性やカバー範囲に課題が残る
2025年現在では、WiMAXの技術をさらに発展させた「WiMAX 2+」が主流となっている。これはLTE(第4世代移動通信システム)と同様の高速通信が可能であり、モバイルルーターなどに組み込まれることで、持ち運び可能なインターネット環境を提供している。現在は第5世代移動通信(5G)の登場により主力の座を譲りつつあるが、一部では今も活用されている。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
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