ITパスポート試験 用語辞典

プラチナバンド
ver6.3
【Platinum Band】
携帯電話の通信に利用される主に700MHzから900MHzの周波数帯を指す。この周波数帯は、建物の内部や地下、山間部などの障害物が多い場所でも届きやすく、電波が回り込みやすいという特性を有する。そのため、広いエリアを効率よくカバーできることから、貴重な金属である「プラチナ」にちなんでこの名称が用いられている。

この周波数帯は従来使われていた帯域よりも低いことから、障害物に強いとされ、高層ビルが立ち並ぶ都市部や地下鉄内でも、通信状況を安定的に保つことができる。また、人口が少ない地方や山間部でも、波長の長い電波は到達しやすいため、基地局の数を抑えつつ、通信エリアを効率的に拡張することが可能となる。ただし、高周波帯を利用する通信と比べると、通信速度が低下する傾向があるため、動画などの大容量データの送受信には留意が必要である。

日本においては、総務省が電波法に基づいて携帯電話用周波数の割り当てを行っており、かつてはテレビ放送など他の用途で使用されていたプラチナバンドを、デジタル化の進展に伴い、携帯電話用に再配分する措置が取られた。再配分に関しては、総務省と携帯電話事業者間で協議が行われており、2024年からは楽天モバイルがプラチナバンドでのサービスを開始している。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
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