令和7年試験問題 問16
問16解説へ
他人の電子メールの利用者IDとパスワードの取扱いに関する記述のうち,不正アクセス禁止法で規制されている行為だけを全て挙げたものはどれか。
- 正当な理由なく本人に無断で第三者に提供する。
- 他人の電子メールの利用者IDとパスワードを無効にするマルウェアを作成する。
- 本人に無断で使用して,メールサーバ上の電子メールを閲覧する。
- a,b,c
- a,c
- b,c
- c
正解 イ問題へ
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解説
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為やそれを助長する行為を禁止する法律です。不正アクセス行為とは、①アクセス制御機能を有するコンピュータに、②ネットワークを通じてアクセスし、③本人や管理者の承諾なく他人の認証情報を入力し、④アクセス制御によって制限されている機能を利用可能にする、という4つの要件を満たすものです。
不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
- 不正アクセス行為そのもの(3条)
- 業務その他正当な理由がある場合を除いて、第三者に他人の認証情報を提供する行為(5条)
- 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を取得する行為(4条)
- 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を保管する行為(6条)
- 管理者になりすまし、または管理者であると誤認させて認証情報の提供を要求する行為(7条)
- 規制されている。業務その他正当な事由がある場合を除き、他人の認証情報を第三者に提供する行為は"不正アクセスを助長する行為"として、不正アクセス禁止法で規制されています。
- 規制されていない。マルウェアを作成する行為は、不正アクセス禁止法ではなく、刑法(不正指令電磁的記録作成等)で規制される行為です。
- 規制されている。ネットワークを介して別のコンピュータにアクセスし、他人のID/パスワードを使って制限されている情報にアクセスする行為は"不正アクセス行為"に該当し、不正アクセス禁止法で規制されています。
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