安全性やセキュリティを確保するために、複数の動作や操作を連動させ、一方が完了しない限り他方が動作しないように制御する仕組みである。もともとは産業機器や機械設備において、人の安全を守るための仕組みとして使用されてきたが、近年では情報システムや物理的なセキュリティ対策にも応用されている。

よく知られている例として、入退室管理におけるインターロックが挙げられる。施設の入り口に、進行方向に対して一定の距離を空けて二つのドアを設置し、1枚目のドアが閉じなければ2枚目のドアが開かないようにすることで、通過者を一人ずつ確実に認証した上で入室させる。この仕組みにより、不正な侵入やすり抜けを防ぐことができ、高いセキュリティが確保される。インターロックは、重要施設の入退出時だけでなく、ほこりや異物の侵入を防ぐために気圧を制御するクリーンルームなどでも活用されている。

インターロックは、人や物の動きを制御し、安全性やセキュリティを高めるための基本的かつ重要な仕組みである。さらに認証機能と組み合わせることで、より確実な入退室管理が可能となる。ITや設備に関わるあらゆる現場で広く用いられており、信頼性を高める手段の一つとして理解しておく必要がある。