ITパスポート試験 用語辞典

シェアードリーダーシップ
ver6.3
【Shared Leadership】
組織内で特定の個人にリーダーシップを集中させるのではなく、複数のメンバーが主体的にリーダーシップを発揮しながら協力するという考え方のこと。

チーム内の状況に応じて、最も適したメンバーがリーダーシップを発揮し、他のメンバーがそれを支援する。固定されたリーダーが存在するのではなく、メンバー間で重要な判断や意思決定に関する責任を分担し、相互に影響を与えながら組織の目標達成を目指す。特に、チームワークが求められる環境や、変化の激しいプロジェクトに適した形態といえる。次のような利点があるとされている。
  • メンバー全員が責任感を持つことで、チームの一体感が高まり、モチベーションの向上につながる
  • 多様な視点を取り入れることで、より柔軟で創造的な解決策を導き出しやすくなる
  • 状況に応じてリーダーシップが変化することで、変化に強く、課題に適応しやすくなる
  • 特定の個人に責任が集中せず、負担が分担されることで、一人のリーダーが不在になっても組織運営が継続可能となる
一方で、以下のような問題点が生じるおそれもある。
  • 全員で意見を出し合うため、意思決定に時間がかかり、緊急時に迅速な対応ができない
  • 役割や責任の所在が不明確になりやすい
  • メンバーそれぞれのリーダーシップ能力に差がある
  • 意見の食い違いや、リーダーシップの主導権争いが発生する可能性がある
シェアードリーダーシップを成功させるためには、チーム内で信頼関係を築くためにコミュニケーションを活発にする、責任の所在を明確にする、メンバーが等しくリーダーとして成立する為のリーダーシップ教育の徹底、などの対策をとることがカギとなる。
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別名:
共有型リーダーシップ
分野:
分野 :ストラテジ系
中分類:企業活動
小分類:経営・組織論
重要度:

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