ITパスポート試験 用語辞典

カスタマージャーニーマップ
ver6.3
【Customer Journey Map】
顧客が商品やサービスを認知し、購入し、利用するまでの一連のプロセスを時系列で可視化したものである。これをもとに、企業は顧客の行動や感情、課題を理解し、より適切なマーケティング戦略やサービス改善を行うことができる。

一般的には、顧客が商品やサービスに関心を持つ「認知」、情報を調べる「検討」、購入を決定する「決定」、利用後の体験を評価する「利用」といったフェーズに分かれている。各段階において、顧客との接点となるタッチポイント(ウェブサイトや実店舗など)や、顧客の行動や感情を整理し、企業が提供できる適切なサポートを検討する。

オンラインショッピングを例に挙げると、顧客がSNS広告を見て商品を知る(認知)→レビューサイトで評判を調べる(検討)→ECサイトで購入する(決定)→商品を受け取り、レビューを書く(利用)という流れである。これを踏まえて、企業は広告の出稿方法、購入を促す情報提供の方法、アフターサポートの充実などを検討する。より効果的なマップを作成するために、マーケティングのターゲット層を明確に設定するペルソナ法を用いる場合も多い。ペルソナ法では「SNSをよく利用する、友人の多い10代女性」のように顧客像を具体的に設定し、各フェーズにおける顧客の行動や感情、実施すべき施策を検討する。

単に優れた商品を作るだけでは売上の向上は難しく、CX(顧客体験)の重要性が高まっている現在、カスタマージャーニーマップは顧客理解を深めるための有効な手段であり、顧客の視点に立ったサービス改善、満足度向上や売上の増加を目的として広く活用されている。
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分野 :ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:マーケティング
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