経営戦略手法 (全59問中4問目)

No.4

横軸に相対マーケットシェア,縦軸に市場成長率を用いて自社の製品や事業の戦略的位置付けを分析する手法はどれか。
  • ABC分析
  • PPM分析
  • SWOT分析
  • バリューチェーン分析

分類

ストラテジ系 » 経営戦略マネジメント » 経営戦略手法

正解

解説

相対マーケットシェア(市場占有率)と市場成長率の2軸で、製品や事業の位置付けを分析するといえば「PPM」です。
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マトリックス上の4つの象限は、市場内の位置付けから以下のような名称で呼ばれています。
花形(star)…[成長率:高、占有率:高]
占有率・成長率ともに高く、資金の流入も大きいが、成長に伴い占有率の維持には多額の資金の投入を必要とする分野。
金のなる木(cash cow)…[成長率:低、占有率:高]
市場の成長がないため追加の投資が必須ではなく、市場占有率の高さから安定した資金・利益の流入が見込める分野。
問題児(problem child)…[成長率:高、占有率:低]
成長率は高いが占有率は低いので、花形製品とするためには多額の投資が必要になる。投資が失敗し、そのまま成長率が下がれば負け犬になってしまうため、慎重な対応を必要とする分野。
負け犬(dog)…[成長率:低、占有率:低]
成長率・占有率ともに低く、新たな投資による利益の増加も見込めないため市場からの撤退を検討されるべき分野。
  • ABC分析は、パレート図を使って分析する要素・項目群を大きい順に並べ、上位70%を占める要素群をA、70%〜90%の要素群をB、それ以外の要素群をCとしてグルーピングすることで重点的に管理すべきグループを明らかにする手法です(グルーピングの際の数字が変わることがあります)。
  • 正しい。PPM分析は、縦軸と横軸に「市場成長率」と「市場占有率」を設定したマトリックス図を4つの象限に区分し、市場における製品(または事業やサービス)の位置付けを2つの観点で分類して資源配分を検討する手法です。
  • SWOT分析は、企業内外の要因を、S(Strength,強み)、W(Weakness,弱み・弱点)、O(Opportunity,機会)、T(Threat,脅威)の4つに分類することで、企業の置かれている経営環境を分析する手法です。
  • バリューチェーン分析は、業務を「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」という5つの主活動と、「調達」「技術開発」「人事・労務管理」「全般管理」の4つの支援活動に分類し、製品の付加価値がどの部分(機能)で生み出されているかを分析する手法です。
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