
ITパスポート試験は平成23年度11月からCBT方式での受験に移行する予定です。
このページでは、CBT方式移行に関する情報を発信していきます。
CBT化 最新情報
IPAで公開されているITパスポート試験 パンフレット
(CBT)を見ると、CBT試験では小問形式84問、中問形式4問(16設問)で実施されるようです。リハーサル試験でもそうでしたが、試験時間は同じ165分でありながら、回答に時間のかかる中問形式が1題増える模様です。
また採点方式に現在の素点方式に代わって、平成20年以前の項目応答理論:IRT(=Item Response Theory)が採用されたのも注目すべきポイントではないでしょうか。
CBT化で試験はどう変わる?
平成22年9月10日 情報処理技術者試験を実施するIPAは、ITパスポート試験にCBTを導入することをプレス発表しました。これにより現状の筆記での試験は平成23年秋期をもって終了となり、続く平成23年11月から パソコンを使った試験形式に移行する予定です。国家試験では初の試みであり、ITパスポートだけでなく他の国家試験にも大きな影響を与えそうです。
CBTとは、Computer Based Testingの略でコンピュータを利用した試験方式で受験者はコンピュータに表示された試験問題に、マウスやキーボードを使って解答します。試験結果は終了と同時に確認することができます。
文章だけでなく、画像・音声などさまざまな問題をデジタル化し、データベースで管理するので、多彩な出題パターンが設定できます。また試験開催日も固定する必要もなく年間常時受験も可能です。また基本的にはパソコンさえあれば、試験会場で行う必要もありません。(ただしITパスポート試験では、受験者を一か所の会場に集めて行うと予想されます。これは試験会場が多くなるとその分の試験官が必要になるからでしょう。)
ITパスポート試験は資格創設時から平成23年度からCBT方式による試験を行うとシラバスに表記され、これが現実になれば国家試験ではじめての試みとなります。(基本情報技術者も導入予定)
今までCBT方式の資格試験としてTOEIC、Microsoft Office Apecialist(MOS)やパソコン検定などの比較的ライトな試験が大半でしたが、情報処理技術者試験ITパスポート・基本情報技術者という国家試験が導入を予定しているということで、ITパスポートで成功すればほかの資格試験にも影響があるかもしれません。そうでなくても試験のCBT化は時代の流れとともに進んでいくでしょう。
CBT化によるメリットは?
まず受験者側のメリットから見ていきましょう。
CBT方式で基本的に試験会場・試験の時間を受験者が選択することができます。試験回数も今までの年2回から、月に1回程度になるのではないかとみられていて、これによって受験者の利便性が大きく向上します。また合否判定がすぐに出るため、合格発表までの不安な日々(合格していれば次のステップに移れるが、不合格なら勉強のやり直し)が生じることもありません。
次に主催者側のメリットです。
問題冊子を作成するコスト(紙代や印刷代)が削減でき、また試験問題の配布・回収の郵送代金が無くなります。さらに採点や統計情報もすべてコンピュータによって行われるために人的コストも大幅に削減することができます。また紙であるがゆえに問題冊子の取り扱い(試験日まで公になることがあってはならない)リスクがら逃れることができます。
最後に意外にも問題作成者にもメリットがあるのです。
従来のマークシートによる解答方式だと、問題文を読んでの多岐選択式解答しかできませんたが、コンピュータ上で問題が表示されることにより映像や音声を使った問題形式や、マウスのクリックで画面の特定の部分をクリックするなど問題にあった出題をすることが可能になってきます。
今のところITパスポートでは出題されなさそうですが、Microsoft Office Specialistなど実際の操作をシュミレーションすることを要求する解答方式という試験もあるのです。
CBTが導入される理由とは?
理由は数多くあると思いますが、私が重要だと考えている3つの理由を説明します。
1. 解答方式が多岐選択式のみである
これでないとCBT方式での試験は難しいと思います。記述式の解答があると人間の目で確認しなければならず CBT方式のメリットを完全に生かすことができませんからね。
2. 問題が小問と中問で構成されていて長文問題がない
問題文はコンピュータの画面に表示されるので、(冊子で問題ページ数が2ページ分もあるような)あまりに長い問題文は視認性が悪く、受験者にとっては不便きわまりないものになってしまいます。ITパスポート試験にはこのように状況把握に時間がかかる問題(状況分析や問題改善)は出題されないと思うので、CBT方式での試験が可能だと思います。
上位資格の応用情報技術者試験の午後問題などは、国語の文章問題のような問題文プラス、プログラムのソースコードががまるまるのっていたりするのでやはりCBT化は難しいのではないかというのが私の見解です。(本当は基本情報技術者試験も無理そうに感じます)
3. 試験を多くの人に気軽に受験してもらいたい
これがCBT化の一番の目的でしょう。
ITパスポートという名称からもわかるように、この資格は今までの情報処理技術者試験とは少し毛色が違う感じがします。基本情報技術者や初級シスアドが、プログラマーとかEUC(End
User Computing)の推進者という情報の専門的な知識を求める試験だったのに対して、ITパスポートでは「職業人が共通に備えておきたいITに関する基礎知識を測る」試験ということが明言されています。
これはITのすそ野を広めたいという国の指針にも関係しています。つまりなるべく多くの人にこの試験を受験してもらって国家としてののITレベルを上げていきたいと考えているわけです。そのために初級シスアドより難易度を下げて、さらに受験しやすいCBT方式の試験にすることで、ITパスポートを受験する人が増えることを狙っているのだと思います。
CBT化の今後に注目
プレリリースによると、試験のためのシステムは現在開発中で完成は、来春(23年春)のようです。このサイトでもこの変化に対応し、最新情報を皆さんに配信していく予定です。
CBT試験に移行すると、
- 紙と鉛筆ではなくコンピュータを使う
- 受験はしやすくなるはず
- 合否判定がが終了時に可能かも
- 試験回数が多くなる可能性もあり

