技術開発戦略の立案・技術開発計画 (全24問中1問目)

No.1

新しいビジネスモデルや製品を開発する際に,仮説に基づいて実用に向けた最小限のサービスや製品を作り,短期に顧客価値の検証を繰り返すことによって,新規事業などを成功させる可能性を高める手法を示す用語はどれか。
  • カニバリゼーション
  • 業務モデリング
  • デジタルトランスフォーメーション
  • リーンスタートアップ

分類

ストラテジ系 » 技術戦略マネジメント » 技術開発戦略の立案・技術開発計画

正解

解説

  • カニバリゼーションは、新たに市場に投入した商品が、それと類似する既存の自社商品の売上を奪ってしまう現象のことです。直訳すれば「共食い」という意味です。自社製品同士でシェアを奪い合う現象を、生物学上の共食いに例えて表現したものです。
  • 業務モデリングは、組織内で行っている業務を図式化して、その全体像を可視化することです。システム開発やビジネスプロセスの分析や改善に繋がることを目的とします。業務モデリングには、E-R図、DFD、フローチャートなどの記法が使われます。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)は、クラウド、モバイル、AI、IoTなどのデジタル技術を戦略的に活用して、我々の生活を格段に便利にしたり、既存のビジネス構造に破壊的な変革をもたらしたりするなどの、新しい価値を生み出すイノベーションのことです。
  • 正しい。リーンスタートアップは、トヨタ生産方式を起源とするリーン生産方式の着想を起業プロセスに応用した方法論です。起業プロセスにかかわる無駄をなくし、科学的にマネジメントを行うことで、起業・新事業・新製品開発で陥りやすい失敗を少なくすることを目的としています。
    市場や未来は不確実なものであり、どの製品・サービスが顧客に受け入れられるのか世に出してみるまで分からないというのが実情である中、リーンスタートアップでは、詳細な事業遂行計画を立てるのではなく、検証済みの仮説に基づいて、できるだけ早く実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)を作り、構築・計測・学習のフィードバックループを小さいバッチサイズで回すことが肝となっています。検証による学びで継続的に調整を行ったり、時に大胆に方向転換(ピボット)を行ったりすることを繰り返しながら、本当に顧客価値があるものを市場に提供するというのが基本コンセプトになっています。
    リーン(Lean)は英語で「引き締まった」や「ムダのない」という意味を持ちます。
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