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ITパスポート試験の標準勉強時間は100時間程度だと言われています。私の経験から効果的な勉強方法を教えます。
※100時間は普段PCを使っている人が受験するときの目安です。

ITパスポートの効果的な勉強方法

ITパスポートに限らず、どの試験の勉強方法でも重要だと言われるのがインプットとアウトプットのバランスです。

インプットとはテキストなどを読んで知識や考え方を頭に入れる学習、アウトプットとは実際に問題を解いて問題慣れしたり、出題のパターンを知る学習です。このどちらの学習が不足しても本番の試験で力を発揮することはできません。

どのようなバランスで勉強の計画を立てるかで、限られた時間で合格ラインに到達できるかできないかの分かれ目となってきます。しかしこの最適バランスというのは、実際に試験を経験した人でなければわからないことが多く、初めて情報処理技術者試験を受験する人は、はっきりしたビジョンを持たずになんとなく勉強をしていることが多いのではないでしょうか。

自学自習に自信のない方や、学生の方には計画どおりに勉強が進められる通信講座を利用するのも一つの方法です。
ITパスポートの通信講座を扱っている各種学校については別ページにて紹介しています。

ITパスポート試験の出題傾向

CBT方式のITパスポート試験がスタートしてから、早くも4年が経過しました。(2016年6月現在)

実際に出題された問題を分析してみると、旧制度の初級シスアドでは多かった過去問題を流用した出題がほとんど姿を消し、代わりにストラテジ系を中心に新出題(用語・論点)が多くなっています。これは、これまで情報処理技術者試験で有効とされていた過去問題に重点を置いた学習方法が通用しなくなってきていることを示しています。
(初級シスアドに限らず情報処理技術者試験では、過去に出題されたものと同じ問題や、数字や選択肢を少し変えただけの類題が多数出題されるという特徴がありました。したがって以前は必然的に攻略法として過去問題を重点的に行うことが有効とされていました。)

過去問題の流用がほぼなくなり、新出題が多くなった理由としては、

  • ITパスポートは午後試験がないため、過去問が多数を占めると試験の難易度が低くなりすぎる
  • CBT方式なので、問題のストックがたくさんある
  • 様々な問題を出して、正解率を探っている

というようなことが考えられると思います。
特に1番目の理由によるところが大きいのではないでしょうか。初級シスアドの午前は過去問題が多く、突破は容易でしたが、午後試験は難関でしっかりとした知識がない人は合格することができませんでした。
ITパスポートは午前試験だけで合否を判定しなければならないので、受験者の知識及び応用力を計れるような試験問題であることが求められます。このような幾つかの理由から、過去問題が出題されない傾向はITパスポート試験の特徴であり、これからも続くと考えられます。

勉強はインプット"7"、アウトプット"3"を基本に

ここでいうインプットとは、基本テキスト(参考書・教本などで、知識を頭に取り入れる学習、アウトプットとは、過去問題や問題集などで実際に問題を解く学習のことです。

実際に出題された問題や、受験されたみなさんの意見などを聞くと、地道ですがテキストに書かれていることを隅々まで覚えるという基本的な学習方法に重点を置いた方が、結果が出やすい傾向にあるようです。ただしテキストだけでは、問題慣れができないので過去問や模擬問題を併用して進めていく必要があります。

私が考える勉強計画として、試験合格まで4ヶ月(100時間 = 毎日一時間勉強)とすると、

  1. テキストを読んで基礎知識を覚える・・・2ヶ月(60時間)
  2. 過去問をやってみて間違えた問題はテキストで復習する学習…1ヶ月(20時間)
  3. 予想問題集をやったり前回過去問で間違えたところの再復習…0.5ヶ月(10時間)
  4. 直期前にテキストを再度読み込み用語や細部を確認…0.5ヶ月(10時間)

というような時間配分で計画を立てます。

1.テキスト学習

最初のテキスト学習は読み流す程度で、サラッと読んでいきます。一回ですべて覚えようとする必要はありません。知識というのは自分の中で身になるまでに多少時間がかかるため、はじめはうっすらと理解できている感じでいいと思います。2ヶ月の間で時間があれば何回か読み返してみます。回数が増すほどに知識が定着していることが実感できるはずです。
 私がおすすめのITパスポート試験のテキストは「おすすめテキスト・問題集」にて紹介しています。

2.過去問演習

テキストを読んである程度基礎知識が固まってきたら、すぐに過去問演習に移ります。

ITパスポート試験はまだスタートして間もないため、まだ過去問題の数が多くありません。順番は最新の問題からでも、第1回目の21年春期からでもかまいませんので、ITパスポートの過去問題は、確実に解いてみるようにしましょう。
この時に度々出題されている問題、一度出題されただけで後に出題例がない問題などテキストを読むだけではわからないその分野の出題頻度を感じ取ります。試験で新しく出題される用語は他の人も答えられないので、間違えてもそれほど気にする必要はありません。それよりも出題回数の多い重要分野を確実に正解できることを目指しましょう。

さらに過去問演習で高得点をとれたとしても安心してはいけません。受験した人のほとんどが「本番は練習時の得点よりも、100点以上低かった」というように、見たことのない問題がほとんどの本番では、表面的な知識だけでは思いがけない低い得点になってしまう可能性があります。安定して合格点を取るには、基本テキストを繰り返し読むことで知識を深め、過去問演習ではその問題の要点はもちろんのこと、不正解の選択肢がなぜ間違いであるかまでを理解できることを目指しましょう。

3.試験前の期間

試験本番前は予想問題集に時間を費やしたり、前に間違えたところの再復習に時間を使いましょう。またITパスポート試験では用語問題がたくさん出題されますので、これらの暗記に時間を割いてもいいでしょう。
また、インターネットを使って、IT用語の意味を調べたり、PC関係の雑誌やIT関係のニュースを配信しているサイトで事前に試験に出題されそうな話題を仕入れておいてもいいでしょう。

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しっかり計画をたてても、勉強が進まない方は通信講座を利用するのも手だと思います。自分での学習に不安を感じる人も通信講座なら添削付き練習問題を解き、帰ってきたレポートの指導員の解説を読むにつれて、自分の実力について自信を深めていけると思います。

資格の学校では合格の為のノウハウが詰まったテキストや、直前対策、プロの講師ならではの適切な勉強の進め方であなたを試験合格へ導いてくれると思います。またわからなくなったときに質問できる体制が整っているのも通信講座のメリットです。

ITパスポートの通信講座を扱っている教育機関については、「ITパスポートの通信講座」にてまとめてあります。

ITパスポート試験の勉強方法は、

  • 総勉強時間は100時間を目安に
  • インプット7、アウトプット3
  • 基本テキストを完全に理解す
  • 通信講座のメリットを生かしてみる
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