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ITパスポート令和7年 問10
問10
- エコーチェンバー
- シンギュラリティ
- ディープフェイク
- ハルシネーション
分類
ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » ビジネスシステム
正解
エ
解説
- エコーチェンバーは、趣味・思考が近い利用者が集まる場で同種の意見のやり取りが繰り返されることにより、特定の意見や思想が増幅していく様子をいいます。特にインターネットは同じ思考や主義をもつ者同士がつながりやすいため、SNSやオンラインコミュニティなどでよくみられる現象です。
同じ意見や情報ばかりが繰り返し流れる閉鎖的な環境を、反響音や残響音を得るために設計された録音部屋(Echochamber)に例えたものです。 - シンギュラリティは、人工知能(AI)が人間の能力を超える転換点のことで、技術的特異点とも呼ばれます。この段階に達したAIは、AI自身が自己学習により優れたAIに改善することを繰り返すとされ、極めて短時間で大きな技術変革がもたらす反面、人間の予測や制御が及ばなくなるなどの危険性も指摘されています。本当に到来するかどうかは定かではなく、あくまでも仮説の一つに過ぎませんが、現在の予想では2045年頃に訪れるだろうと言われています。
- ディープフェイクは、ディープラーニングによって学習した生成AIによって作られた、本物と見まごうほど精巧にできた偽の画像、動画、音声のことです。適切な方向に使用すれば、映画製作やAIによるテレビニュース読み上げなど大きな利便性をもたらす技術ですが、偽の画像・音声の生成によって情報操作や権利侵害、セキュリティ侵害のリスクがあるなどの問題も抱えています。
- 正しい。ハルシネーションは、生成AIが利用者の問いかけに対し、あたかも真実であるかのように、的外れな情報や事実とは異なる情報を回答する現象のことです。主に古い情報や誤った情報を含む学習データの問題、あるいは出力文を生成する際のプロセスに起因して発生します。
ハルシネーション(Hallucination)には「幻覚、妄想」の意味があり、AIが存在しない幻覚をもとに回答しているようにみえることが語源となっています。