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企業会計において、棚卸資産（商品、製品、半製品、原材料、仕掛品など）を評価する方法には、個別法、先入先出法、総平均法、最終仕入原価法などいくつかの種類があります。設問のように最終の仕入単価をもとに期末棚卸高を計算する方法は、最終仕入原価法と呼ばれます。

【期末棚卸高について】
最終仕入原価法は、期末の最新仕入単価をもとに評価するため、設問のように仕入価格が期中に上昇し続けた場合、平均法よりも高い期末棚卸高が計上されます。例えば、仕入単価が次のように推移したとします。

• 4月1日　1,000円
• 8月1日　1,200円
• 12月1日　1,400円

最終仕入単価である1,400円を用いた評価は、平均仕入単価1,200円よりも高くなります。

【売上原価について】
売上原価は"期首棚卸高＋当期商品仕入高－期末棚卸高"で計算します。この式中で期末棚卸高は控除される項目であるため、期末棚卸高が高くなると、その分だけ売上原価は下がります。

したがって、期末棚卸高：上がる、売上原価：下がるとする「ウ」の記述が適切です。