ITパスポート試験 用語辞典

DMZ【DeMilitarized Zone】でぃーえむぜっと
組織のネットワークにおいてファイアウォールの中でも外でもない隔離された中間的なエリアのこと。主に公開サーバなどの外部からアクセスされる可能性のある情報資源を設置する。公開サーバへの攻撃が内部ネットワークにまで及ばないようにするセキュリティ効果がある。
別名:
非武装地帯
分野:
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
出題歴:
21年秋期問79 23年特別問55 25年秋期問79 
重要度:

(Wikipedia 非武装地帯 (コンピュータセキュリティ)より)

非武装地帯(ひぶそうちたい、DMZ、英語: demilitarized zone)とは、組織の内部ネットワークと危険の多い外部ネットワーク(一般的にインターネット)の間に設置されている隔離されたネットワーク領域(サブネットワーク、Subnetwork)のこと。コンピュータセキュリティの一技法として使われる。この名称は、軍事的な非武装地帯に見たてて名づけられた。用語本来の正式な位置づけとしては、自らの防御壁(ファイアーウォール)より外側の領域を指す。英語では、Data Management Zone, Demarcation Zone または Perimeter Network とも呼ぶ。

概要

非武装地帯 (DMZ) の特徴は、内部ネットワークと外部ネットワークからDMZに接続することは許容しながらも、DMZからは外部ネットワークだけに接続を許容している点にある。すなわち、DMZ内のホストからは、内部ネットワークに接続することができない。DMZは、侵入者がDMZのホストに侵入した場合にも、内部ネットワークを保護しながら、DMZのホストが外部ネットワークに対してサービスを供給することを可能にする。したがって、誰かが外部ネットワークから内部ネットワークに不法な接続を試みる場合、DMZは侵入者にとっての袋小路(dead end)として機能することになる。

一般的にDMZは、メールサーバ、ウェブサーバ、DNSサーバ、Proxyサーバなど、外部ネットワークからアクセスしやすい状況が必要な接続サーバのために使われる。

外部ネットワークからDMZまでの接続は、一般的にートアドレス変換(port address translation, PAT)の使用によって制御される。

DMZは、しばしばファイアーウォールの構成オプションを通じて作られる。各ネットワークは、互いに異なるートを使ってファイアーウォールと連結される。これを、三脚ファイアーウォール設定(three-legged firewall set-up)と呼ぶ。より強力な手法は、2つのファイアーウォールを使う方式である。その方式では、DMZは使用する2つのファイアーウォールの中間にあって、双方のファイアーウォールと連結する。そして、一方のファイアーウォールは内部ネットワークと連結し、もう一方は外部ネットワークと連結する。この方式には、偶然によって生じる設定の過ちを通じて、外部ネットワークから内部ネットワークへのアクセスを可能にしてしまう事態を防ぐ補助的役割がある。この方式の設定は、screened-subnet firewall(閉じたサブネットによるファイアーウォール)とも呼ばれる。

DMZホスト

ホーム・ルーター(home router)を、DMZホストと呼ぶ場合がある。ホーム・ルーターのDMZホストは、すべてのートを露出した内部ネットワークのホストである。ホスト自体でのアクセス制御はこれに含まれず外部から全ポートが接続可能な状態を指す。

出題例

ファイアウォールを設置することで,インターネットからもイントラネットからもアクセス可能だが,イントラネットへのアクセスを禁止しているネットワーク上の領域はどれか。
  • DHCP
  • DMZ
  • DNS
  • DoS

正解

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

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