ITパスポート試験 用語辞典

SMART
効果的な目標を設定する際に考慮すべき5つの要素、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性のある)、Time-bound(期限がある)の頭文字をとったフレームワークのこと。
  • Specific(具体的):目標を曖昧にせず、「誰が、何を、どのように行うのか」を明確にすることを意味する
  • Measurable(測定可能):進捗状況を数値などで確認できるようにすることを意味する。数値目標を設定することで、達成度を客観的に評価できるようになる
  • Achievable(達成可能):実現不可能な目標ではなく、現実的に達成できる範囲の目標を設定することを意味する。高すぎる目標ではモチベーションの維持が難しくなるため、努力すれば達成可能な水準を見極めることが重要である
  • Relevant(関連性のある):組織や個人の目的と一致していることを意味する。例えば、エンジニアが「営業の成績を向上させる」といった目標を立てた場合、直接的な関連性が乏しいため、適切な目標とは言えない
  • Time-bound(期限がある):目標達成の期限を設定することで行動を促進することを意味する。期限がなければ達成への緊張感が薄れ、行動が先延ばしにされる可能性が高い
SMARTの要素を踏まえて「売上を伸ばす」という漠然とした目標を再設定すると以下のようになる。
  • 「新規顧客を増やす」←Specific(具体的に何を行うのか)
  • 「30人(努力すれば達成可能な数値)」←Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)
  • 「営業部全体で」←Relevant(関連性のある)
  • 「毎月月末までに」←Time-bound(期限がある)
このような表現にすることで、成功に向けて自身が取るべき行動が明確になる。ビジネスだけでなく、個人的な目標設定にも役立つため、多くの分野で活用されている。
分野:
ストラテジ系 » 経営戦略マネジメント » ビジネス戦略と目標・評価
(シラバスver6.3)
重要度:
「ビジネス戦略と目標・評価」に属する用語
「経営戦略マネジメント」の他の分野
「ストラテジ系」の他のカテゴリ
© 2009- ITパスポート試験ドットコム All Rights Reserved.

Pagetop