ITパスポート試験 用語辞典
WBS【Work Breakdown Structure】だぶりゅーびーえす
プロジェクト目標を達成し、必要な成果物を過不足なく作成するために、プロジェクトチームが実行すべき作業を、成果物を主体に階層的に要素分解したもの。作業の漏れや抜けを防ぎ、プロジェクトの範囲を明確にすると同時に、作業単位ごとに内容・所要時間・コストを設定することでプロジェクトの実施中にコントロールをしやすくする目的がある。
(Wikipedia Work Breakdown Structureより)
Work Breakdown Structure(WBS)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図。「作業分割構成」「作業分解図」などとも呼ばれる。
プロジェクトを理解し管理する上でプロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開しTree構造にまとめたものである。どのレベルまで展開するかはプロジェクトの全メンバーが作業内容を「具体的になにをする」と理解出来るレベルまでに分解するのが理想であるが、最低でも作業担当者とプロジェクト管理者の理解が得られるレベルまでは必要である。
WBSはガントチャートやPERT図に展開してプロジェクト管理に使われる。
解説
情報システム開発の場合、大きく分けて三つのステップがある。
- ステップ1 大日程計画
- システムの各エレメントをきちんと分析のうえ、「機能概要書」「データフロー」など書類をまとめる。さらに、「80時間」を単位として、プロジェクトを細分化し、ワークパッケージを洗い出す。週一回進捗会を行う場合、40時間を一つ単位としてワークパッケージを設定する場合もある。
- ステップ2 中日程計画
- ワークパッケージにより、コスト、開発要員、スケジュールを設定する。機能、納期に基づき、常に大日程計画にフィードバックする。
- ステップ3 小日程計画
- コスト、進捗、品質、要員この四つのエレメント見ながら、小日程計画を推進する。常に進捗を大日程計画、中日程計画にフィードバックする必要がある。
出題例
プロジェクトマネジメントにおけるWBSの要素分解に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 要素分解の最下位の詳細さは,コスト見積りとスケジュール作成を行えるレベルである。
- 要素分解の最下位の詳細さは,プロジェクトの規模によらず同じにする。
- 要素分解の深さは,すべての要素成果物に対して同じにする。
- 要素分解を細かくすればするほど作業効率が向上する。
[出典]ITパスポート H22年春期 問52 解説
正解
ア
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