ITパスポート試験 用語辞典

WORM【Write Once Read Many】
一度だけ書き込みが可能で、その後は読み取り専用となる記録方式である。書き込んだデータを後から変更または削除できないようにすることで、データの改ざんや消失を防止する機能を提供する。

一度保存した内容を後から変更できないWORMは、データの正当性や履歴の保持が求められる場面において証明手段となり、監査対応やコンプライアンス強化にも寄与する。主に情報の長期保存や証拠性の確保が求められる分野で活用されており、金融、医療、法務などの業界では特に重要視されている。電子帳簿保存法(国税庁)や金融商品取引法(証券等取引記録)などにおいてWORM記録が必要となる場合もあり、業務が適正に処理されていることを証明する監査証跡や、犯罪の有無を判断するための捜査資料としても用いられる。

WORM機能を備えた記録媒体には、専用の光ディスク、WORM対応ストレージ、クラウドWORMなどがある。また、ソフトウェアによる「書き換え禁止」フラグや制御ロジックなどが用いられている。また、書き換え不可とする期間を設定する必要があり、たとえばクラウドWORMであるAWS S3 Object Lockでは、パケットやオブジェクト単位でWORM化と保存期間の指定(日数や日時)を行うことができる。
分野:
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策・実装技術
(シラバスver6.3)
重要度:
「情報セキュリティ対策・実装技術」に属する用語
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