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ITパスポート試験 用語辞典

サーバントリーダーシップ
【Servant Leadership】
リーダーが組織のメンバーに対して支配的な立場を取るのではなく、リーダー自身が部下に対して奉仕者(サーバント)として行動するリーダーシップの在り方のこと。

この概念は、1970年にアメリカのロバート・K・グリーンリーフによって提唱されたものであり、従来の指示・命令・管理・統制を行うトップダウン型のリーダーシップとは異なり、メンバーの可能性を認め、その能力を発揮できるよう支援し、組織全体の発展につながるよう、メンバーと向き合うことを重視する。

このリーダーシップの大きな特徴は「傾聴」である。リーダーには、メンバーの意見や、抱えている課題・問題点を丁寧に聞き、共感し、理解しようとする姿勢が求められる。また、それを踏まえてメンバーの意欲を高め、高いパフォーマンスを生み出せる環境を整えることが、リーダーの役割となる。

サーバントリーダーシップは、単なる理想論にとどまらず、実際の組織運営においても有効である。実例として、Googleでは、従業員の能力を最大限に発揮できるよう、リーダーが支援型のマネジメントを実践している。また、日本においても、資生堂やサイバーエージェントなど、サーバントリーダーシップを経営方針に取り入れる企業が増加している。特に、変化が激しいIT業界や自由な発想が求められる研究職などにおいては、現場の意見を尊重し、適切な支援を行うサーバントリーダーシップが求められることが多い。
分野:
ストラテジ系 » 企業活動 » 経営・組織論
(シラバスver6.3)
重要度:
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